時計塔の使者が幻想入り 1
バチバチバチ………
難なく結界を越えることができた……
ここは、元の世界とは離れた土地「幻想郷」
うわさに聞いてはいたが、ここに来る事は初めてだ。少々緊張している。
それに、ここは自然が豊富と聞いている。いやはや、私が足を踏み入れた場所はよりにもよって森の深いところだ。
これでは、人里にさえたどりつけないかもしれん。
それに、時は既に夜。調べると日付が変わっていた。私はゆっくりながらも前に進むことにした。
ここの現実とここを結ぶ結界は少々ややこしいものであったが、私であればなんも造作はなかった。
だが、おそらく術者辺り気付いているかもしれない。
そのときは、私は任務だからやむを得まいと言い訳できるだろうか。完全に破壊はしていないが、復旧も難しいだろう。
是非、無駄な戦闘は避けたいものだ。
ともかく、今は歩きながら身体を休めることにしよう。
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ここは幻想郷のとある神社。
その神社は小山の天辺にあり、神社の周りは自然に囲まれている。
そこの住人の博麗霊夢は、毎日神社の美化をかかさずやっている巫女さんで、ここの神社も彼女の名前から来ている。
その博麗神社には、とある護符が神社の周りを囲んでいる。
その数は16枚。方角のように張られている。
そのうちの一枚。西南西の護符が文字通り破裂した。
その音は、もちろん寝ていた霊夢の所まで届いた。
霊夢はむくりと半身を起こして、時刻を調べる。
「……まったく…こんな真夜中に侵入者?」
重い腰を起こすように霊夢は立ち上がり、出発の仕度をする。
「……堂々と私の結界を破壊した事を取っちめた後に後悔させてやるわ!」
霊夢は仕度を終えて、玄関を開けるとすぐに飛び立ち、現場へと向かった。
―――――――――
さて、ここに来ても一応私の力は十分に使えるようだ。
早速、魔力探知を試みることに。
私はしゃがみながら、地に手を当て、魔力の波を感じ取る。
「何だこれは……」
私は複数の魔力の波を感知することができた。
しかし、その複数の魔力を隠すかのようにひとつだけ膨大な魔力を感知することができた。
それは、あまりにも大きく、ノイズか入るくらいに強い波だった。普通の状態でも、その魔力を感知することができる。
「………これはとことん調べる必要があるみたいだ。」
やれやれ、ここに来る前は簡単な任務だと思ったが、それは間違いだったかもしれない。
私は、気を引き締めて、再び歩くことにした。
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