②(ペーパー・パンツ)
 
【ペーパー・パンツ】

 気が付けば冬休みは終わり、さらにあっという間に三学期が終わり、そんでもって春休みも終わってしまった。
 その間に色々なことがあったわけだがここは割愛させていただこう。取り留めもない出来事だったからな。

 この数ヶ月間ちょくちょく天本と一緒に出かけては様々な場所をさまよったがこれといった手掛かりはつかめず今に至る。
 デート?いや、どちらかというと子守に近い。

「また同じクラスになれるとはな。嬉しい限りだ、坂田」

 右手にトイレットペーパーを携えた袴田青年は愉快そうに笑う。

「なんでそんなもの持ってるの?」

 今年度初ホームルームで半裸になるやいなやイヤラシイ腹ドラムで『デイ・ドリーム・ビリーバー』を熱演した少女、通称鈴木さんは進級してもやはり可愛い。

「バームクーヘンにでも見えたんやないか?」

 ここで俺も小粋なギャグを一つ。

「見えるわけないじゃん?バカなの?吉宗」

 冗談を解しない幼女はスルー。

「いやいや、今朝占いで白い服がラッキーアイテムだったのだよ。学生服は黒いだろ?」

 だから何だというのだろう。

「お前…それ着るつもりか?」

「やめときなよ。結構寒いんだよ?学校のはシングルロールなんだから」

 ダブルでも十分寒い……着用したことあるんですか?鈴木さん。
 非常に見てみたい。

「股間さえ隠せれば問題あるまい。ほら、丁度いい穴があいている」

 せめて巻け!!お袋さんが露わになっちゃうだろ!!

 相変わらず騒がしい俺の周囲は今年も続く。
 全員同じクラスになれたのは何かの力が働いたからなのか?


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